おしゃべりなかわいい口

ウィキポータル クラシック音楽
ポータル クラシック音楽

おしゃべりなかわいい口』(おしゃべりなかわいいくち、ドイツ語: Plappermäulchen作品245は、ヨーゼフ・シュトラウスが作曲したポルカ・シュネル(ドイツ語版)

邦題

『おしゃべりなかわいい口』以外にも、以下の邦題が用いられることがある。

  • 『おしゃべりな可愛いお口[1]
  • 『おしゃべりな子供[2]
  • 『かわいいお喋りっ子[3]
  • 『おしゃべり[4]

解説

1868年4月26日、ウィーンの大娯楽場ノイエ・ヴェルト(ドイツ語版)の野外ステージ「シュトラウス・パヴィリオン」において初演された[1][5]。曲名は、当時10歳だったヨーゼフの一人娘カロリーネがお喋りする様子を示しているとされる[2][1]

「音楽の冗談(Musikalischer Scherz)」という副題が付けられており、同じ副題が与えられた兄ヨハン・シュトラウス2世の作品『常動曲』と同じく終止がないため、際限なく演奏を繰り返すことができる[2]

かつてはさほど評価されていない作品だったが、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によって有名になり[2]、今日ではヨーゼフの代表作のひとつという扱いを受けている。また、ラチェットを用いる代表的な作品のひとつでもある。

ニューイヤーコンサート

開催年 指揮者 備考
1953年 クレメンス・クラウス
1954年 クレメンス・クラウス
1956年 ヴィリー・ボスコフスキー
1961年 ヴィリー・ボスコフスキー
1964年 ヴィリー・ボスコフスキー
1965年 ヴィリー・ボスコフスキー
1970年 ヴィリー・ボスコフスキー
1971年 ヴィリー・ボスコフスキー
1974年 ヴィリー・ボスコフスキー
1977年 ヴィリー・ボスコフスキー
1986年 ロリン・マゼール
1989年 カルロス・クライバー
1998年 ズービン・メータ
2002年 小澤征爾
2013年 フランツ・ウェルザー=メスト アンコール曲

脚注

音楽・音声外部リンク
全曲を試聴する
Plappermäulchen - Junge Philharmonie Freistadt演奏。公式YouTubeチャンネル。
  1. ^ a b c 『ニューイヤー・コンサート2002 完全収録盤』解説書より〈おしゃべりな可愛いお口〉
  2. ^ a b c d 若宮由美「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート 2013 ヨーゼフ・シュトラウスのためのニューイヤーコンサート 曲目解説」より〈おしゃべりな子供〉
  3. ^ 加藤雅彦ウィンナ・ワルツハプスブルク帝国の遺産』(日本放送協会出版、2003年)p.159
  4. ^ 井上和男『クラシック音楽作品名辞典』(三省堂、1985年)240頁
  5. ^ CD『ヨーゼフ・シュトラウス・ポルカ集/ボスコフスキー指揮』解説書より「おしゃべりなかわいい口」(解説:保柳健)