インド映画テレビ研究所

インド映画テレビ研究所
Film and Television Institute of India
FTII理事会に出席する所長ガジェンドラ・チャウハン(中央の人物)
種別 映画学校
設立年 1960年 (64年前) (1960)
提携関係 国際映画テレビ教育連盟(英語版)
所在地 インドの旗 インド
マハーラーシュトラ州プネー
公式サイト http://www.ftiindia.com
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インド映画テレビ研究所[1](インドえいがテレビけんきゅうじょ、Film and Television Institute of India、略称:FTII)は、インドの映画製作者養成機関。情報・放送省(英語版)の下部組織として設立されたが、1974年に独立機関に改組された。改組後もインド政府から資金援助を受けている[2]。閉鎖されたプネープラバート映画会社(英語版)の敷地内に存在している。国際映画テレビ教育連盟(英語版)加盟校[3]

歴史

1958年に情報・放送省(英語版)は映画学校設立のため、プネープラバート映画会社(英語版)跡地を購入した[4]。1960年にFTIIを設立し、1961年から教科をスタートさせた。これ以前にニューデリーに存在したテレビ・トレーニング部門も1974年にインド映画テレビ研究所に統合され、同年に情報・放送省から独立した。しかし、独立後も情報・放送省とインド政府からの全面的な支援を受けている。2011年7月には情報・放送大臣アンビカ・ソニ(英語版)はFTIIの組織改編が議会で可決されたことを発表し、これによりFTIIは大学と同等の権利を有することになった。

学科

FTIIはフランス高等映画学院ソビエト連邦全ロシア映画大学をモデルにカリキュラムを作成しており、3年コースの監督・撮影・編集・録音の4学科(各コースの1学年の定員12名)、2年コースの俳優・美術の2学科、1年半コースのCG・アニメーション学科、1年コースの長編脚本学科、1年コースのテレビ養成学科の他に国営放送ドゥールダルシャン職員向けの短期講座、一般人向けの映画鑑賞講座がある[4]

3年コースでは各学科1名ずつで製作チームを組んで卒業作品を製作するが、この中には州政府や民間団体の財政支援を受ける作品、国家映画賞を受賞する作品、国際映画祭に出品される作品もある[4]。1960年代からは芸術映画に重点を置いた教育が実施されるようになり、学生の間では商業映画を忌避して政府機関の映画製作部門に就職する流れが生まれた[4]

組織

FTIIの責任者である所長は理事長、学術評議会議長、常設財務委員長を兼務している。理事会はFTIIの運営方針を決定する最高組織であり、理事はFTII職員の中から選出される。学術評議会と常設財務委員会は理事会によって任命され、両組織はそれぞれFTIIの学術方針、財務状況に関して理事会に助言する役目を果たしている[5][6]

歴代所長

  • ローシャン・タネージャ(在任期間不明)
  • アンワアル・ジャマル・キドワーイ(1974年11月1日 - 1977年9月30日)
  • S・M・H・バルネイ(1975年11月25日 - 1977年9月30日)
  • R・K・ラクマン(英語版)(1977年11月1日 - 1980年9月30日)
  • シャーム・ベネガル(英語版)(1981年2月5日 - 1983年9月30日)
  • ムリナル・セン(英語版)(1984年4月9日 - 1986年9月30日)
  • アドゥール・ゴーパーラクリシュナン(1987年9月1日 - 1989年9月)
  • シャーム・ベネガル(1989年9月 - 1992年9月30日)
  • アドゥール・ゴーパーラクリシュナン(1992年11月21日 - 1995年9月30日)
  • マヘーシュ・バット(英語版)(1995年11月20日 - 1998年9月30日)
  • ギリシュ・カルナド(英語版)(1999年2月16日 - 2001年10月10日)
  • ヴィノード・カンナー(英語版)(2001年10月12日 - 2002年2月)
  • ヴィノード・カンナー(2002年3月4日 - 2005年3月3日)
  • U・R・アナンダムルティ(英語版)(2005年3月4日 - 2011年3月3日)
  • サイード・アクタル・ミルザ(英語版)(2011年3月4日 - 2014年3月3日)
  • ガジェンドラ・チャウハン(英語版)(2015年6月9日 - 2017年10月11日)
  • アヌパム・カー(2017年10月11日 - 2018年10月31日)
  • B・P・シン(英語版)(2018年12月13日 - 2020年9月29日)
  • シェーカル・カプール(2020年9月30日 - 2023年8月31日)
  • R・マーダヴァン(英語版)(2023年9月1日 - )

主な教員

出典

  1. ^ “グローバル化とインド映画産業”. 地域研究コンソーシアム. 2021年9月9日閲覧。
  2. ^ FTII Ministry of Information and Broadcasting, Govt. of India Official website.
  3. ^ “About Us”. Film and Television Institute of India. (2008年11月14日). オリジナルの2008年6月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080615145952/http://www.ftiindia.com/newftii/index.html 2008年11月14日閲覧。 
  4. ^ a b c d 桑原知子「国家と/の芸術 : インド政府の映画政策をめぐって」『人間科学共生社会学』第5巻、九州大学大学院人間環境学研究院、2006年2月、55-76頁、CRID 1390290699812345216、doi:10.15017/8037、hdl:2324/8037ISSN 1346-2717。 
  5. ^ “On Gajendra Chauhan's plate, admin and academics”. The Indian Express (2015年7月13日). 2015年7月13日閲覧。
  6. ^ “FTII Administrative Structure”. FTII (2015年7月13日). 2015年7月13日閲覧。
  7. ^ a b c d e f Chandra, Anupama (15 March 1996). “Searching for direction”. India Today. http://indiatoday.intoday.in/story/not-just-market-pressures-and-structural-changes-ftii-beset-with-whole-lot-of-problems/1/283822.html 2015年7月14日閲覧。. 

外部リンク

  • 公式ウェブサイト(英語)
言語
北インド

アッサム語 - ボージュプリー語 - チャッティースガリー語 - ドーグリー語 - グジャラート語 - カッチ語 - ハリヤーンウィー語 - ヒンディー語 - カシミール語 - コンカニ語 - マニプリ語 - マラーティー語 - オリヤー語 - パンジャーブ語 - ラージャスターン語 - サンスクリット語 - サンタル語 - サンバルプリ語

南インド
地域

西ベンガル州 - ビハール州 - ジャールカンド州

ジャンル
音楽・ダンス
人物
組織
映画賞
国家映画賞
フィルムフェア賞

東インド映画部門 - 南インド映画部門 - マラーティー語映画部門 - パンジャーブ語映画部門

関連項目

100カロール・クラブ - 1000カロール・クラブ - マサラ上映

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