エスプレッソ・トニック

トニックウォーター(下)にエスプレッソ(上)を注いでエスプレッソ・トニックを作る

エスプレッソ・トニック (espresso tonic) は、エスプレッソトニックウォーターを混ぜた飲料である。

概要

エスプレッソ・トニックは、トニックウォーターに対して、濃厚なエスプレッソを加え、よくかき混ぜて飲むコーヒー飲料である。エスプレッソの香り苦味に加え、炭酸の刺激と柑橘の後味を楽しむことができる[1]

伝播

エスプレッソ・トニックは、2010年頃に北欧カフェで誕生した[1][2]。その後、世界各地に伝播していった。オーストラリアでは、2013年頃から一般化し、の飲料として定着した[1][2]日本では、サードウェーブコーヒーに対する人気の高まりを背景に、2015年頃から広まり始めた[1][2]

類似の飲料

日本の飲料メーカーも、「炭酸コーヒー」[1][2]などと称される、炭酸水を混ぜたコーヒー系飲料の商品化を何度か試みている。しかし、いずれも苦戦を強いられてきた[1]

首都圏と京阪神を中心にカフェアナを販売したものの、日本に定着しなかった[1]

  • カフェ・ラ・シャワー - UCC上島珈琲2001年ジョルト・コーラのライセンス生産を行っていたこともあり、日本初のコーヒーコーラとして販売開始、瓶入りでコンビニ限定商品だったが、すぐにリニューアルし、コーヒー入り炭酸飲料として販売されていた。
  • ネスカフェスパークリング・カフェ - ネスレ2006年
  • エスプレッソーダ - サントリー食品インターナショナル2012年) サントリーの流れを汲む同社がテレビCMなども実施し、全国販売を行ったが、定着せず同年に販売終了した。
  • ボスブラックスパークリング - サントリー食品インターナショナル(2013年) コーヒーブランド「ボス」の一商品としてを発売したものの、やはり定着することなく販売終了となった[1]
  • フルスロットル - UCC上島珈琲(2014年) 缶入りで柑橘類の後味と、甘さ、2倍のカフェインなど機能性を追加した目覚めのための飲料という付加価値をつけていた。
  • ボス・トニック - サントリー食品インターナショナル(2018年
  • ワンダ・コニック - アサヒ飲料2019年
  • タリーズコーヒー ガッサータ - 伊藤園2023年

これらの他にも、スターバックスドトールコーヒーなどの期間限定メニューとしてたびたびエスプレッソトニック類似の商品が販売されていた。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d e f g h 白名正和「『エスプレッソトニック』ウケる?――北欧生まれ――かつて『炭酸コーヒー』短命だったが…――シュワッと刺激かんきつ系の後味」『東京新聞』26495号、11版、中日新聞東京本社、2016年8月21日、26面。
  2. ^ a b c d 大田将之「新感覚炭酸コーヒー人気――北欧発、香り芳醇舌触り絶妙」『神戸新聞NEXT|社会|新感覚炭酸コーヒー人気 北欧発、香り芳醇舌触り絶妙』神戸新聞社、2016年8月13日。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、エスプレッソ・トニックに関連するカテゴリがあります。
コーヒー
主要項目
生産国・地域
品種 · 種類
構成物
加工(英語版)
  • コーヒー豆の焙煎(英語版)
  • デカフェ
  • 自家焙煎(英語版)
  • 排水副産物(英語版)
淹れ方(英語版)
主な飲み物(英語版)
代用
生活
食器類
一覧
関連項目
  • メディアファイル コモンズにあるコーヒー画像
  • カテゴリ カテゴリ:コーヒー
  • ポータル ポータル:食
  • 表示
  • 編集
スタブアイコン

この項目は、北ヨーロッパに関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(PJ:北ヨーロッパ / P:ヨーロッパ)。

  • 表示
  • 編集