ノール県
この項目では、フランスの県について説明しています。ハイチの県については「北県」をご覧ください。 |
ノール県 Nord | |
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ノール県章 | |
位置 | |
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概要 | |
県番号 | 59 |
地域圏 | オー=ド=フランス |
県庁所在地 | リール |
郡庁所在地 | アヴェーヌ=シュル=エルプ カンブレー ドゥエー ダンケルク ヴァランシエンヌ |
郡 | 6 |
小郡 | 79 |
コミューン | 652 |
県議会議長 | ジャン=ルイ・ルセルフ |
統計 | |
人口 国内1位 | (2010年) 2,576,770人 |
人口密度 | 449人/km2 |
面積¹ | 5,743 km2 |
¹ 「French Land Register data」(1平方キロ以上の湖沼、エスチュアリー、氷河などの水面積除く。 | |
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ノール県 (ノールけん、Département du Nord) は、フランスのオー=ド=フランス地域圏の県である。フランス最北部に位置することから、北(Nord)を意味するその名がつけられた。ノール県はフランドル・フランセーズ(Flandre française、フランス領フランドル)と呼ばれる、ダンケルクとリール(旧フランドル伯領)、カンブレジ(旧カンブレー大司教領(フランス語版))、そして旧エノー伯領から構成されている。
歴史
ノール県は、フランス革命後の1789年12月22日の法令施行により、1790年3月4日、フランドル、エノー、カンブレジの各州、そして郡庁所在地ドゥエーを加えて誕生した。県は、アヴェーヌ、ベルグ、カンブレー、ドゥエー、アーズブルック、リール、ル・クスノワ、ヴァランシエンヌの8つの地区に分けられていた。1800年に再編され、アヴェーヌ、ベルグ、カンブレー、カスル、ドゥエーとリールの6つとなった。1803年、県庁所在地がドゥエーからリールへ移された。その後も再編が続いた。ベルグ地区はダンケルク地区と合併し、カスルは1857年にアーズブルックと合併した。
地理
ノール県はベルギーと国境を接している。その他に、パ=ド=カレー県、エーヌ県、わずか数kmほどだがソンム県と接する。最北部は北海に面しており、県内をいくつもの河川が流れている。最も有名なのはイゼール川 (Yser [注釈 1]) である。ドゥール運河はリールを横断している。
標高176mのカスル山は、リールにほど近い平野の中にあることから、しばしばノール県最高地点とみなされている。この考えは、ベーヴ山が標高239mであることが判明するまで一般に広まっていた。実際にノール県で最も標高の高い地点は、アヴェーヌ近郊にあるアノルで、標高272mである。
人口統計
1968年 | 1975年 | 1982年 | 1990年 | 1999年 | 2006年 | 2010年 | 2012年 |
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2 418 847 | 2 511 478 | 2 520 526 | 2 531 855 | 2 555 020 | 2 564 950 | 2 564 959 | 2 587 128 |
文化
言語
- ピカール語 - エノー、カンブレジ、アルトワ、フランドル(リールやドゥエー周辺)で話される、フランス語と同じ発祥である言語。
- フラマン語(西フラマン語) - リス川流域から北海沿岸、とくにバイユールからダンケルクにかけて話される。フランス内のフラマン語圏では、その特性からダンケルク語と呼ばれることが多い。話者の減少が懸念されている。
主なコミューン
ノール県には653のコミューンがある。そのうち人口5万人以上のコミューンは、リール、ダンケルク、ルーベ、トゥールコワンである。600ほどのコミューンは人口1万人を下回る。以下は人口2万人以上のコミューンである。
コミューン | 人口 2009 | 変遷 2009/1999 | コミューン | 人口 2009 | 変遷 2009/1999 |
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リール (フランス) | 226,827[B 1] | 6,3 % | ランブルサール | 28,310[B 2] | == 0,6 % |
ルーベ | 95,028[B 3] | == -1,2 % | アルマンティエール | 25,089[B 4] | == -0,6 % |
ダンケルク | 92,923[B 5] | 31,2 % | クドケルク=ブランシュ | 22,588[B 6] | -6,4 % |
トゥールコワン | 92,389[B 7] | == -1,2 % | ラ・マドレーヌ (ノール県) | 22,174[B 8] | == -1,0 % |
ヴィルヌーヴ=ダスク | 63,844[B 9] | -1,8 % | モン=ザン=バルール | 21,958[B 10] | -4,5 % |
ヴァランシエンヌ | 42,649[B 11] | 3,4 % | ロス (ノール県) | 21,739[B 12] | 4,2 % |
ドゥエー | 42,461[B 13] | == -0,8 % | アーズブルック | 21,721[B 14] | 1,5 % |
ワットルロー | 41,750[B 15] | -2,3 % | クロワ (ノール県) | 21,195[B 16] | 2,7 % |
マルク=アン=バルール | 38,819[B 17] | 4,4 % | グランド=シント | 20,901[B 18] | -10 % |
カンブレー | 32,518[B 19] | -3,6 % | ドゥナン | 20,157[B 20] | == -1,0 % |
モブージュ | 31,970[B 21] | -4,7 % | アルアン | 20,125[B 22] | 6,0 % |
Source : Insee[1] · [2] |
- カンブレー
- ドゥエー
- ヴァランシエンヌ
- ル・ケノワ
- ステーンヴォオルドの祭り
- ダンケルクの浜
- ベルグの運河
- リールのオペラ劇場
- カンブレジ地方の麦畑
出身者
- リーヌ・ルノー(フランス語版) - 歌手(「パリの空の下」)
脚注
注釈
出典
- INSEEによる2007年1月1日時点の人口
- ^ "Lille". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Lambersart". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Roubaix". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Armentières". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Dunkerque". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Coudekerque-Branche". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Tourcoing". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "La Madeleine". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Villeneuve-d'Ascq". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Mons-en-Baroeul". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Valenciennes". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Loos". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Douai". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Hazebrouck". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Wattrelos". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Croix". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Marcq-en-Baroeul". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Grande-Synthe". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Cambrai". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Denain". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Maubeuge". Insee. 2024年3月6日閲覧。
- ^ "Halluin". Insee. 2024年3月6日閲覧。
外部リンク
- 県公式サイト
- ノール=パ・ド・カレー日本人学校(ノールパドゥカレー補習授業校)公式サイト