塩尻機関区

塩尻機関区
基本情報
鉄道事業者 日本貨物鉄道
帰属組織 関東支社
所属略号
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塩尻機関区(しおじりきかんく)は、長野県塩尻市大字大門にある日本貨物鉄道(JR貨物)関東支社の乗務員基地である。長野市篠ノ井二ツ柳に篠ノ井派出を持つ。

歴史

1982年(昭和57年)5月17日、国鉄塩尻駅が移転(篠ノ井線松本駅方へ500メートル)した際、旧駅西方の新本線と旧本線(短絡線として存続)の間の用地に機関車留置線6線と、電気機関車の仕業検査線(屋外ピット・パンタグラフ点検台を具備)1線、ディーゼル機関車の仕業検査庫(検査線1線)1棟が設けられた[1]

「塩尻客貨車区」(電報略号長ホシ、1984年(昭和59年)2月1日廃止)、「塩尻運転区」(1985年(昭和60年)3月14日松本運転所塩尻支所から改称)とは関係がない。傍にはレゾナック塩尻事業所がある。

2004年(平成16年)のダイヤ改正で、塩尻機関区の名前が新たに起こされた。旧塩尻駅部分は貨物留置線として使われており、列車ダイヤ上は「塩尻(大門)」と表記されている[2]

沿革

  • 2003年(平成15年)4月1日 - JR東日本松本運輸区への中央東線貨物列車運転業務の委託を解消するため、篠ノ井総合鉄道部塩尻派出として開設。
  • 2004年(平成16年) - 塩尻機関区設置。同時に篠ノ井総合鉄道部は当機関区の篠ノ井派出となる。

運転士乗務範囲

2007年(平成19年)11月時点[3]

篠ノ井派出

塩尻機関区篠ノ井派出(しおじりきかんくしののいはしゅつ)は、長野県長野市篠ノ井二ツ柳1972番地にある日本貨物鉄道(JR貨物)関東支社の車両基地である。信越本線篠ノ井駅に隣接しており、南西に位置する。元の名称は篠ノ井機関区[篠]→篠ノ井総合鉄道部[篠]。

車両配置はなくなっているが、他区所属の電気機関車の仕業検査を実施している[4]

歴史

1973年(昭和48年)の篠ノ井線篠ノ井 - 松本間および中央西線塩尻 - 中津川間の電化開業に伴い、長野運転所からの機関車移設計画によって誕生した。1973年(昭和48年)7月2日開設。長野鉄道管理局管内では、上諏訪、中込、木曽福島に次いで4番目の開設となった[5]。篠ノ井機関区開設以前に落成したEF64は長野運転所に配属となったが、機関区開設に伴って篠ノ井機関区に転属している。開設以降に納入された機関車は篠ノ井機関区が初配置区である。

1986年(昭和61年)11月1日に篠ノ井貨車区(長シノ)を吸収している。(旧篠ノ井貨車区地にて車両解体が行われていた。)1995年(平成7年)4月1日には名前が篠ノ井総合鉄道部と変わったが、配置車両に特段変化はない。2004年(平成16年)4月1日塩尻機関区新設に伴い名称が塩尻機関区篠ノ井派出となった。ただ、名前が変わったのみで検修は以前と変わらず篠ノ井派出でおこなっている。

なお、当派出では1987年(昭和62年)4月1日のJR発足時より委託を受けて、JR東日本長野総合車両センターのEF64 41・42号機、DD14DD15DD16DE15ディーゼル機関車の管理を行っていた。車両留置も当派出であり、仕業検査も行っていた。

運転士乗務範囲

2007年(平成19年)11月時点[3]

所属車両の車体に記される略号

」 - 塩尻を意味する「塩」から構成される。

所属車両

なし

過去の所属車両

2008年(平成20年)4月1日現在の所属車両。

  • EF64形電気機関車
    それ以前に同区に所属していたEF64が何両もいたが、更新機を中心に東海支社愛知機関区へ転出した。当区で廃車になった機もある。0番台の3両(20・64・69)が同区に留まり所属していたが、2009年(平成21年)3月31日付で廃車となった。2009年(平成21年)8月4日現在、64号機が前面・側面のナンバープレートを外された以外は往年の姿で3両とも塩尻機関区篠ノ井派出に、長野方より20・64・69の順に連結されて材料線に留置されていた。旧篠ノ井貨車区所在地で、20は2009年10月中旬に、64は同10月下旬に、69は同11月上旬に解体された。
  • DE10形ディーゼル機関車
    1500番台が所属しており、篠ノ井・北長野・南松本各駅構内で入換用に使用されていた。車両は、1526(入換専用)・1527・1528(入換専用)・1529(入換専用)・1723(更新機)。なお、1528は2009年3月23日付で、九州支社門司機関区に転区した。[6]


2009年(平成21年)4月1日現在の所属車両。

  • DE10形ディーゼル機関車
    1526(入換専用)・1527・1529(入換専用)・1723(更新車)。
    このうち1527は2009年10月20日付で関西支社吹田機関区に転区した。[7] また、1723は2010年2月19日付で東海支社愛知機関区に転区した。[7]


2010年(平成22年)4月1日現在の所属車両。


2011年(平成23年)2月28日現在の所属車両。


2012年(平成24年)2月1日現在の所属車両。

  • DE10形ディーゼル機関車
    1526 1529 1592 1674 1689 3509 [9]
    この後、専用線発着の貨物取扱の廃止や、他区所属機運用への置換え、貨物側線の電化・入換作業の電気機関車への移行により、運用・配置は廃止となった。

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 関崇博・池田光雅・荒川好夫 『国鉄の車両(9) 中央線』 小学館、1983年、pp.97-107
  2. ^ 関崇博・池田光雅・荒川好夫 『国鉄の車両(9) 中央線』 小学館、1983年、pp.44-45
  3. ^ a b c d e f g h i 『鉄道ピクトリアル』2008年1月号(No.798)、電気車研究会、pp.28-30
  4. ^ 『貨物時刻表』2023年3月ダイヤ改正版、鉄道貨物協会、2023年、p.228・231
  5. ^ 1973年(昭和48年)7月3日付 信濃毎日新聞 17面
  6. ^ 『JR電車編成表 2010冬』 交通新聞社、2009年、p.337
  7. ^ a b c 『JR気動車客車編成表 2010』 交通新聞社、2010年、p.184
  8. ^ 『貨物時刻表』2011年3月ダイヤ改正版、鉄道貨物協会、2011年
  9. ^ 『貨物時刻表』2012年3月ダイヤ改正版、鉄道貨物協会、2012年

関連項目

日本貨物鉄道
鉄道貨物輸送
本社の支社
工場
車両基地
運転区
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